『木造軸組工法』が絶対おすすめ!!検討するべき8つのケース

木造建築はお好きですか?

私は、大好きです。

最近は、ハウスメーカー(以下HM)の台頭などにより、木造住宅を建てる方も減ってきました。また、表紙写真のような、木をふんだんに使った住宅ではなく、木の柱や梁が見えない大壁構造の住宅が多くを占めます。

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一方、新国立競技場をはじめ多くの大規模建築物でも木質を取り入れることが増えてきました。これは、2010年に施行された『公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律』が少なからず影響していると言えます。

この法律は日本の森林を守る目的で林野庁がすすめたもので、住宅においても地域産材の活用など、国や自治体は、日本産の木材を使ってもらおうと多くの補助金を出すようになりました。

また、新国立競技場では、『日本らしさ』をコンセプトとし、和テイストを求めて、当初のザハ案を白紙にし、隈研吾氏の『杜のスタジアム』が採用になりました。

日本といえば、やはり『木造建築』。その意識が日本人にはある言えます。

住宅を建てると決めてから、もっとも悩む大きな課題が、建築会社選びです。建築会社を決めるには、まずは建物の構造(木造、鉄骨、鉄筋コンクリート)や工法の特徴を知ることが大切です。

建物の構造の種類や工法の特徴はこちらの記事をどうぞ

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どこの会社がどんな特徴があり、どんな工法で建ててくれるのか。それがわからなければ、建築会社は選べません。

今回は、そのなかでも、日本らしさ溢れる『木造軸組工法』(正式には構法)にスポットをあてて、木造軸組工法の現状とともに、木造軸組工法をおすすめする8つのケースを解説したいと思います。

木造軸組工法とは・・・昔ながらの工法で、大工さんが柱や梁(横材)を現場で組み上げる工法。本記事では在来木造と呼ぶ。

木造住宅を建てたい人はどれくらい?

令和元年の内閣府の調査(森林と生活に関する世論調査(有効回収数1,546人))で、どのような住宅を選びたいかの結果と調査結果の推移が以下のグラフです。

内閣府森林と生活に関する世論調査をもとに作成

木造軸組工法(以下在来木造)が47.6%、それ以外のツーバイフォー等が26.0%

合計73.6% が木造を希望。

しかし、30年前まで、7割以上の人が昔ながらの在来木造を希望していたのが現在は半分以下です。

ここまで下がった理由は、HMの台頭災害多発による防災意識の向上から非木造やプレハブ工法の人気が高まったためと考えられます。ここ10年の下落はかなり顕著で、職人さんの高齢化も踏まえると、この傾向は今後さらに加速すると考えられます。

ただし、木造でもツーバイフォー等は、増加傾向にあり、在来木造と合わせた全体としては、平成元年の81.9%から8.3%の減に留まっています。

住宅を選ぶ際、何を重視する?

上記調査での住宅を選ぶときに価格以外で重視することが以下のとおりです。

品質や性能が良く、耐久性に優れている・・75.7%
健康に配慮した材料が用いられている・・・53.7%
設計の自由度が高い・・・・・・・・・・・27.9%
内装などで木質部分が多くある・・・・・・24.9%
リサイクルしやすいなど環境に配慮した材料
が用いられている・・・・・・・・・・・・20.6%

森林のアンケートのため、木造寄りのアンケートになっているのは否めませんが、多くの方が重視するのは、

品質耐久性健康

と言えます。

これらの品質や耐久性を確保するために、大手HMや鉄骨造、ツーバイフォーの人気が高まったと考えられます。

木材を使用すべきと思う理由

アンケート調査では、建物や製品に「木材を利用すべき」と「どちらかといえば利用すべき」と回答した人が

合計88.9

その理由は、

触れたときにぬくもりが感じられるため・・・62.7%
気持ちが落ち着くため・・・・・・・・・・・57.8%
日本らしさを感じるため・・・・・・・・・・49.5%
香りが良いため・・・・・・・・・・・・・・40.7%

住宅の木造離れは進んでいますが、木材によって、気持ちが豊かになり、自然や日本を感じて、木材が良いと考える方は多くいるのがわかります。

木材利用は環境破壊の勘違い

環境問題がとりあげられ、勘違いされる方も減ってきていますが、木材利用が環境破壊を招くと思われている方が少なからずいらっしゃいます。

上記調査でも、『木材利用すべきでない』と答えた7.7%のうちの63%の方が森林破壊につながる印象があると答えています。

日本の森林面積は約2500万ha(2012年)と国土面積(約3800万ha)の約3分の2にを占め、世界の中でもその割合は有数の部類です。

しかし、外国産木材の輸入量の増加や林業の採算性低下により、国産材の供給量は近年回復してきているが、国内の木材需要量(約8250万立方メートル)の36.6%(約3,000万立方メートル)と十分な数値ではありません。

「平成30年木材需給表」の公表について(林野庁)

森林は、土砂災害の防止や生物多様性の保全といった多くの機能を担っています。

また、合成によって大気中の二酸化炭素を吸収する樹木の活動は、深刻な問題である地球温暖化への対策においても大変重要です。

健全な森林を保つために、木を間引きする「間伐(かんばつ)」等の手入れが必要となります。

手入れをしなければ、日が当たらす、土砂崩れや二酸化炭素の吸収量が低下等、森林の多くの機能が低下をもたらします。

近年の日本の林業もかなり疲弊し、利益が得られなくなってきています。森林の手入れをするには、国産の木材を使い林業を盛り上げること最も近道であり、最も重要です。

木造住宅はそれほど減ってはないけれど

前述のとおり、木造住宅の希望割合は、減ってはいますが、平成元年と大きくは変わっていません。

しかし、ツーバイフォー等のプレハブ工法が大きくシェアを広げています。

大手メーカーが主流とする、ツーバイフォーやプレハブ工法は、ほとんどが海外産の木材です。

木造といっても、日本の森林の健全化には貢献ができていないのです。

国や自治体も、国産材や地産材を使用した際の補助金の創設等、国産材の利用を促進しています。

日本の森林を守るためにも、ツーバイフォーではなく、是非、在来木造での建築を検討して頂ければと思います。

木造軸組工法のすすめ

木造軸組工法(在来木造)の良さはわかって頂いたかと思いますが、そうは言っても、さまざまな理由があり他の工法にする方も多いと思います。

そこで、『木造軸組工法』をおすすめする8つのケースを解説します。

①木のぬくもりのある家に住みたい

やはり、在来木造の醍醐味はこちらです。特に柱と梁を見せた内装は、生活に潤いをもたらすこと間違いなし!!
火災が心配という意見もありますが、4寸柱など十分な太さの柱を用いれば、燃えにくいと証明されています。火事があったら燃えるのは、カーテンや内装からです。鉄骨造も鉄筋コンクリートも変わりません。

②安心の職人さんに建ててもらいたい

地域に信頼できる大工さんが見つかれば、是非在来木造がおすすめです。HMに頼んだ場合、どんな職人さんが建ててくれるかわかりません。信頼できる職人さんの技術が凝縮された手造りの在来木造の家を堪能してください。

③自由な設計がしたい

在来木造は、プレハブ工法と違い、自由に設計できます。大空間は限界がありますが、間取りや窓の大きさなど融通がききます。納得できない制約を受けないで、納得できる一生住む家をつくりましょう。

④将来的にリフォームをしやすい住宅が良い

プレハブ工法では、増築などの制約が生じる場合があります。最近は多少改善されていますが、30年前のHMの規格住宅が法的に一切増築できない時期もありました。また、現在でも規格住宅では他の会社が増築やリフォームをするのは難しいです。今後の法改正にもよりますが、将来の変化に対応しやすい住宅を求めるなら在来木造です。

⑤建築士と一緒に造るかっこ良い家をつくりたい

設計事務所に依頼して、かっこ良いデザイン住宅を建てるときは、やはり在来木造です。鉄骨造、RC造も良いですが、金額がかなりアップします。在来木造の自由な間取りとデザインで、建築士に一生ものの提案を受けてください。

⑥地元の安心できる会社に建ててほしい

地元の工務店は、在来木造を得意とする会社が多いと思います。HMより近い存在の地元工務店に頼みたいと思っている方は、在来木造が安心です。

⑦自然素材を使った、無垢の家に住みたい

無垢材の柱や梁を見せた、珪藻土壁やしっくい壁はやはり落ち着きます。シックハウス対策にも効果的です。床の無垢材は、大工さんの技術の差による出来栄えの違いもありますので、経験豊かな大工さんに施工してもらう必要があります。地域の工務店で、信頼できる大工さんを見つけて、自然素材の住み心地の良い住宅を建ててもらいましょう。

⑧地球環境に配慮した、子どもの未来につながる家に住みたい

地球環境とこどもたちの将来のことを考えたら、在来木造が最も適しています。木材を利用することで環境に配慮した住宅で心も豊かになるはずです。

まとめ

いかがでしたか?

思っていたより、多くの人が木造にしているんだな!?と思ったのではないでしょうか。

木造にしている理由には、価格が安いということが最も大きいと思います。木造の良さは、木の温もり、日本らしさを感じることができ、環境にも最も適しています。

今後の人生の大半を過ごすのが、自宅です。やっぱり自宅の空間は落ち着くことがとっても大切です。

こんな記事もありますので、読んでみてください。

残りの人生の自宅で過ごす時間から住宅の重要性を考える
住宅は、人生の大半を過ごす場所です。残りの人生のどれくらいを自宅で過ごすか考えてみませんか?そこには住宅で重視しなければいけないことが見えてくるかもしれません。

私がおすすめのケースに当てはまる方は、是非『木造軸組構法』のご検討をしてみてください。

木造軸組構法(在来木造)は、多くのメリットをもっています価格についても、抑えることが可能です。

注文住宅を建てるにあたっては、悩むことがたくさんあると思います。

みなさまの夢の住処づくりに少しでもお力添えができましたら幸いです。

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